Bibliographical Introduction to La Chanson de roland ローランの歌 解題
我らが大帝シャルルの君は、
まる7年をイスパンヤに在しまして
海の辺にいたるまでこの高地を統べ給えり。
御稜威の前には城ことごとく攻め落とされ、
砦も都市も撃ち毀たれて
残るはただ山間なるサラゴッスのみ。
ここを領じるは王マルシルとて、神を崇めず
マホメットを拝み、アポリンに祈るやからなれば、
所詮滅亡は免れがたし!
(佐藤輝夫/訳//ちくま文庫)
騎士道に関する書籍を開くとき、まず目に付く言葉の一つに「武勲詩」がある。十一世紀に流行した、シャルルマーニュ時代の武勲を歌った叙事詩は、武勲詩(Chansons de geste)と呼ばれ、現存約八十編をかぞえる。
ローランの歌の舞台は、現在のスペインのサラゴサ。
シャルルマーニュ率いるフランクの軍勢は、難攻不落の最後の要害サラゴサを包囲していた。ここを領める異教徒の王マルシルは、シャルルマーニュに対し、虚偽の降伏を申し立てる。
その和議の使節として、ローランは叔父のガヌロンを推挙した。敵中のへ赴くという危険な任務に推挙されたガヌロンは、ローランを逆恨みし、彼をおとしめるための謀議をマルシルの陣営にて行う。
和議は成り、撤退していくフランス軍の殿軍の指揮をローランは命じられた。
そして、マルシル軍に撃破されるのである。シャルルはローランの援軍を求める角笛の音に急遽引き返すが、時は遅く、反逆者ガヌロンを捕縛した後、敵を殲滅させた。
その後、生き残ったマルシル王はバリガン大総督の援軍を得て再びシャルルに戦を挑み、シャルルはバリガンに勝利し、王国へ凱旋する。
ガヌロンは処刑され、シャルルは再び戦に赴くのである。
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※ローランの歌の小説については、ちくま文庫「中世文学集Ⅱローランの歌 狐物語」をベースにしています。表現についてそのままを引用している部分があることをご理解下さい。
※ギヨームの歌の翻訳は、幼児様(パピエ・エクリの本)による翻訳です。
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